※2019年9月の旅行記
クアラルンプールを観光中、詐欺師と思われる人に遭遇しました。
ひったくりに注意!というような情報はみかけていたのでその対策はしていたのですが、詐欺師に遭遇するのは想定外のことでした。
クアラルンプールで遭遇したのは、いわゆる「寸借詐欺」と言われるタイプの詐欺で、一人で歩いている観光客、もとい心優しい日本人観光客をターゲットにしたものとも考えられます。
詐欺師に出会った場所
詐欺師と思われる人に遭遇したのは、イスラム美術館で素敵な時間を過ごしたあと。赤マルをつけたあたりだったと思います。
GOOKLの乗り場に戻って素直にバスに乗れば良かったのですが、もしかして次の目的地まで歩けるのではないかと思い、無謀にも方向音痴なのに歩いて次の目的地を目指そうとしていました。
その際に車の多い通りを横切ろうと車が途切れるのを待っていたところ、ビュンビュン通る車の間をかいくぐって男性が道を渡ってきたのです。
詐欺師の容姿など
男性は道を渡ってくると笑顔で話しかけてきました。
話しかけられることを想定してなくて私としたことがうっかり反射的に「えっ」っていう感じで反応してしまったのです。
後から考えると本当に大失敗だったんですけど、ホテルや美術館の方がとても親切で警戒感が無かったのもあるのですが、喋りかけてきた人にうっかり反応してしまったのは間違いのもとでした。
その男性の年齢は30〜40代くらい、身長は175センチほどでスリムな体系。半袖、ハーフパンツにリュック。メガネをかけて腕時計をしていました。
見た目はとても普通のアジア系の男性で詐欺っぽい雰囲気は無かったのですが、不自然な感じで鼻に汗が吹き出していたこと、折りたたみ傘をたたまずに手に持ってプラプラぶらさげていたことなどに違和感を覚えました。
詐欺師とのやりとり
そして男性は唐突に「Can you speak English?」、「Are you Japanese?」と尋ねてきました。
私は英語はできませんので「うーーん。Little.」と言って話せないことをアピールしたのですが、負けずに英語で喋り続けてきました。
「お金やカードを盗られてしまった。今日中にシンガポールに帰らないといけない。飛行機のチケットを買うお金を貸してほしい」といった内容だと理解しました。
本当にそうだったら大変気の毒なんですけど、同情を買ってお金を恵んでもらう何かなんだなあ、めんどくさいのにひっかかってしまったなあ、と思いつつ会話は続きます。
英語は得意ではないことを伝えたつもりだったのですが、その男性はおかまいなく話しを続け、シンガポール行き航空券の値段が書かれたスマホの画面を見せてきて、このチケットを購入するお金を貸してほしいと言ってきました。
返すつもりはあるらしく、シンガポールに帰ったら私に振り込んでくれるようです(いや、そもそも自分の口座を知らない人に教える気はないけど)。
私は普段から現金を持ち歩かない派で、この旅行の時も必要な時はキャッシングで現地通貨を出すかクレジットカードで済ますつもりだったので、お恥ずかしいほどに所持金がなく、まさに「I have no money!」な状態。
英語でうまく説明できないのとめんどくさいのとで、所持していたなけなしの24MYRと、10SGDを渡して立ち去るのが最良だろうとは思ったのですが、翌日のシンガポールへのバス移動にそなえ現地通貨が無いと困る場面がありそうだったのでそれはできずに話は続きます。
今は24MYRと10SGDしか所持していないと伝えてみたところ、ホテルにあるんじゃないか、日本円でもいいと言ってきたものの、日本円は2千円程度しか持っていませんでしたしホテルまで来られるのはごめんです。
とにかく話せない英語を駆使して、わずかな現金しかないことをアピールし、警察に行くように勧めてみると警察に行ってもどうにもならないという感じで男性は引き下がらず。
じゃあ、ネットバンキングから振り込んでくれと言ってきたので、正直しつこいと思ったしスマホがあるなら飛行機のチケット買えるだろ、と。やっぱり詐欺の人なのだろうと認定した次第です。
さらには僕の時計をあげるから振り込んでくれと提案したけどあまりにもおかしいので断りました。
そしてようやくお金を恵んでくれない人だとあきらめてくれてお別れすることができたのでした。
まとめ
はじめての海外一人旅をした時には「話しかけてくる人は皆詐欺」、ということを頭にたたきこんで警戒していたのですが、何度目かの海外一人旅で少し慣れた部分もあり、かなりガードが緩んでいたのだと思います。
また、アジア系の人だったのでついつい親近感がわいて対応してしまったと言うこともあります。
この男性が寸借詐欺だったのかははっきりしませんが、金銭を渡さない事で暴行されるようなケースでなかったことは幸いでした。
海外一人旅で街歩きをする際には注意を怠らないようにしようと思った出来事です。