クアラルンプールからシンガポールへのバス移動は、出入国が大変だった。

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鉄道、バス

※2019年の旅行記

クアラルンプールからシンガポールに移動する飛行機を予約しようとしたところ、私が利用する日に限り妙にお値段が高騰していたことから、激安だったバスでの移動を決行しました。


ここは飛行機代をケチるところではないと重々わかってはいたのですが、 中国国際航空のスケジュールチェンジの影響でかなり余計な出費を課せられていたこともあり、チャレンジャーが過ぎる気がしつつもバス移動を試みることにしたのです。

バスで国境を越えられた方のブログが大変参考になり、ありがたく事前学習させていただいたところ、注意すべきところは出入国のチェックポイントでのバスの乗り降りのようです。

実際にチェックポイントではハラハラドキドキの展開に見舞われてしまうことになったのですが、どうにか無事にシンガポールに入国して日本に帰ってくることができた次第です。

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バスの予約

バスの予約はいくつかサイトがあり、私はこちらのサイトを利用しました。

(※バスチケットは当日にターミナルの窓口でも購入できますが、予定が決まっているなら予約しておくとよいと思います。)

バスはものすごい本数が出ていてどれにしたらいいかわからなかったので、出発時間、乗車場所、降車場所で便を決定。チケットの代金は50リンギットくらいと、日本円にして1,400円程度です。

決済に進む前に旅行保険にチェックが入っていることに気付き一旦チェックを外したのですが、4リンギットくらいでしたので旅行保険を付けて決済しました。

乗車場所をどこにするか悩みどころだったのですが、クアラルンプールの地理に全く詳しくないこともあり、最もわかりやすそうだったTBSバスターミナルから乗ることにしました。

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TBSバスターミナルでバスの乗車券を発券

TBSバスターミナルは市内中心部からは離れたところにあるため、泊まっていたホテルの最寄りのKLセントラル駅からTerminal Bersepadu Selatan駅までKLトランジットで移動しました(※移動方法は他にも色々ありますので調べてみてくださいね)。

KLセントラル駅から1駅とすぐなんですけど電車は2~30分に1本。私は土日ダイヤと平日ダイヤを見間違え1本電車を逃すという痛いミスを犯してしまい少々危なかったです。

Terminal Bersepadu Selatan駅でKLトランジットを下車してからバスターミナルにスムーズに移動できるのだろうかと思っていたところ、ちゃんと案内があって迷うことはありませんでした。

エスカレータを上がっていくと左に見える大きな建物がバスターミナル。

メインロビーに到着。予約したバスの乗車券の発券に行きました。

電光掲示板下のFのカウンターで対応してもらいました。

プリントアウトしてきた控えを渡すと控えにはスタンプが押され、驚くことに乗車券が手書きで作成!されました。

えっ?手書き?(この時点で先行きに不安を感じてしまう…)

不安を覚えながら指定された乗り場に向かいました。

メインフロアにはお手洗いやコンビニがあるので準備を整えてから乗り場に向かうと良いと思います。

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バスに乗車

バス乗り場はメインフロアの下の階にあり、下に向うエスカレーターの前いる係員に乗車券を見せて通過します。

指定された乗り場に行ってみると電光掲示板に時間、バス会社、行き先が表示されていました。

私が予約したと思われるバスの表示を確認したところ、降車場所が順に表示されるのですがなぜか「Singapore」が一瞬だけしか表示されず、このバスでいいのかどうか非常に不安になりました。

そしていよいよ予約したと思われるバスが到着し改札開始。係の女性に例の手書きの乗車券を見せると、リストと照合のうえ通過させてもらえたのでこのバスでよかったみたい。なお、この手書きの乗車券は回収されて戻ってこず。他の方は持ってらっしゃるように見えたんだけど。

バスに乗車すると「このバス~~に行きますか?」と乗客から尋ねられたりして、不安なのは私だけではないようでした。

バスは二階建てのゆったり3列シートで乗り心地は悪くありません。二階建てバスは酔いそうで嫌だったのですが、ほとんど高速を走っていて気分が悪くなることはありませんでした。

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乗車後のトイレ休憩やサービスエリアの風景

バス移動で心配だったことのひとつはバスにトイレが搭載されてないことです。私の利用したバスは、出発後1時間半後、その1時間後、さらに1時間半後と3回のトイレ休憩がありうち1回は昼食のためか乗客のピックアップのためか30分ほど停車。

まず一回目の休憩は小さなサービスエリア。

お手洗いはいわゆるバラックのような開放的な建物。そしてまさかの和式だった。

長距離バスが何台か停車していたのと個室が少なかったためトイレは激混み。皆バスに置いて行かれるのではとヒヤヒヤだったと思います。なぜか二人連れで個室に入っていく人も!時間短縮になっていたのかは謎。

この休憩の時にバスの写真を撮っておきました。先人のアドバイスによると、バスの写真を撮っておくべしとのこと。

このバスの写真を撮っておいたおかげでシンガポールでの入国手続きの際に命拾いしています。

【※注意】バスのナンバープレートがわかるように写真を撮っておこう

その後1時間ほど走行し2回目の休憩。

先程と異なり規模の大きなサービスエリアに停車。ドライバーに出発時間を聞くと2〜30分あるから心配ないとのこと。

異国情緒溢れるサービスエリアの建物に入ってみると、食堂のほかに屋台のようなお店がありました。お昼時で小腹が減っていたので『Curry Puff』たるものを買ってみることに。

お店のお姉さんに1個お願いすると紙を渡されて食堂の真ん中のレジに行くように促されます。レジで先程の紙を渡し代金を支払うと紙にスタンプを押してくれる。その紙を持って注文した店に行く。というシステムでした。

食べかけの写真でお目汚しですが。

少しスパイシーながらも甘みのある優しい味。ごろっとポテトが入ったカレー味のパイはとても美味しい。たしか2~3リンギットだったと思います。

このあたりまでは、異国情緒を味わいながら小旅行気分の楽しい旅路でした。

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マレーシア出国(ジョホールバルチェックポイント)

もう一度トイレ休憩があった後、チェックポイントにたどりつくまでに降車場所が設定されているようで、数名の方が降車されました。

そして、いよいよチェックポイントかなと思っていたところでドライバーのアナウンス。

「チェックポイントの手前だけどバスがべらぼうに多いからここでおりて」とのこと。確かに周りにはものすごい数のバスで激しく渋滞している。予習していたことと異なる展開にまたまた不安を覚えます。

乗客達が荷物を手にしてバスを降り出国審査場に向かって歩きはじめたのでそれについて行きました。

【※注意】出国手続きに向かう際には、乗ってきたバスに乗れない可能性を考慮して 荷物は全部持っていったほうが良いでしょう。

出国審査を通過しプラットホームに進む

出国審査場に到着したら 「All Passport」のレーンに並べばOK。入場してすぐのところはマレーシアのパスポート専用なので注意しましょう。

出国手続きは指紋の採取をして、パスポートにスタンプをもらい、特に何も聞かれることもなくあっさりと終了。

出国審査終了後は人の流れに沿ってバスの待つプラットホームへ。AとBとどちらに行ったらいいのかわからなかったのですが、長距離バスはAのプラットホームで待機しているようです。Bのプラットホームは路線バスと思われる車両が待機しているようでした。

ちなみにAとBは下で行き来することができます。

プラットホームに行くと、そこは人とバスの地獄絵図だった…

Aのプラットホームに降りていくとそこは驚くほどの人で埋め尽くされていました。その人達をピックアップするバスの数も半端ではなく、人とバスであふれかえる地獄絵図のようです。

この状況で自分のバスを探すのは不可能だろうと絶望的な気分になってしまい、人の海を写真に収めることすらできない精神状態でした。

人混みに揉まれ呆然としていたところ、急にマレーシアの言葉でまくしたてられたのですが全く理解できず。近くにいた英語を話せる親切な人が「どこにいくの?シンガポール?シンガポールならこの列に並んで」というような説明をしてくれた。

どうやらシンガポールに向かう路線バスの列に割り込みしてしまっていたようです。160番もしくは170番の路線バスだったと思います。

この並びの例の中に偶然にも右隣に座っていた人を見つけ声をかけてみたこところ、この列に並びシンガポールのチェックポイントに向かうようでした。

乗ってきたバスは見当たらず途方にくれて人の海の中をウロウロしていたところ職員のような人がいたので、乗ってきたバスの写真を見せてどこに停車するか尋ねると、当然ながら人とバスで溢れ返っているこの場所に来るらしい・・・。

乗ってきたバスがやってきた!

乗ってきたバスにピックアップしてもらえなくとも、列に並んでドライバーにお金を払えばシンガポールのチェックポイントまで乗せてもらえるらしいということはわかりました。

乗ってきたバスがこれから入場してくる可能性もあるので1回くらい探してみようと、人混みのプラットホームを見て歩いていたところ奇跡的にも同乗者を発見!!!

私の左隣に乗っていたえんじ色のヒジャブを巻いた人がいたのです!そして他にも同乗者が数人いました。

【※注意】同乗者の特徴を覚えておこう。

その後10~15分ほど待っていたところ、なんと見覚えの有るバスが入ってきたのです。

プラットホームにたどり着くまで時間を要し、やっとのことで乗客のピックアップがはじまりましたが、乗車したのは6~7人のみ。他の人達は別のバスでシンガポールのチェックポイントに向かったようです。もちろん右隣の人もいなかった。

この日のように激しく混雑している場合は乗ってきたバスに乗ろうとせず、そこから路線バスに乗ったほうが時間短縮できるということかな。

バスにどんどん人が乗り込んできた

ドライバーは残りの乗客達が来ないと判断すると、なんと列をなして待つ人達を乗せはじめました。次々に座席以上の人が乗ってきて当然立っている人も。

いくらかドライバーに払うと、シンガポールの入国審査場まで乗せていってもらえるようで「Five」と言っていたように思います。

長距離バスの空いている席に乗せていいのかドライバーのお小遣い稼ぎなのかこのシステムはよくわからないけど、車内には乗れるだけの人が乗り込みパンパンになった。

こうしてバスは出発し国境を越えシンガポールのチェックポイントへ。バスを降りてからなんと1時間以上かかっていました。国境を越えた時は感慨深かったですが、まだまだ安心はできません。

シンガポールのチェックポイントでバスを降りる時、ドライバーにピックアップのことを質問すると審査場の先で待っていてくれるそうだ。ちょっと怪しいけど。

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シンガポール入国(ウッドランドチェックポイント)

参考にさせていただいたブログでは入国カードをバスで配るらしいのですが、私のバスではそのようなことは一切ありませんでした。

入国カードは審査場にあるので問題ないけど先に記入しておくことができれば時間短縮になります。

入国カードのフライトナンバーの欄がわからなかったので空欄のまま審査官に渡したところ「バスナンバー」を尋ねられました。

バスナンバーが何のことを指すのかわからなかったので、プリントアウトしてきたバスの予約票を見せるもNO。そもそも回収されてしまった手書きの乗車券に日付や乗り場以外の数字は無かったはずだ。

どうしてもバスナンバーが無いとダメみたいで、スマホを出して乗ってきたバスの写真を見せると、バスのナンバープレートが写っていてこの番号を書くようにとのこと。

先人逹のアドバイス通りバスの写真をとっておいて本当によかった。命拾いした。

【※注意】乗ってきたバスのナンバーが入国カードにすぐに書けるようにしておこう。

入国審査を通過したあとは、荷物をX線に通してから出口へ。シンガポールには持ち込むと課税されるものがいくつかあるみたいなので気をつけてくださいね。

階段を降りて行くと乗ってきたバスは普通に待ってくれていました (当然といえば当然なんですが) 。

しかしながら一緒に乗り込んだ人達は来る陰もなく私一人。皆さん路線バスでシンガポールの目的地へ向かわれたようです。

しばらくするとドライバーがやってきて、「一人だけやから、別のバスに乗ってくれへんかな」と言われてしまう。下車予定のThe Plazaでおろしてくれるらしい。

そして乗せられたのはタバコ臭のしみついたボロボロのバス。これって身ぐるみ剥がされるパターンなんじゃないのかと思わせるシチュエーション。言われるがまま乗車したのをひどく後悔したのですが…

しかしながらドライバーと添乗員らしき男性は乗客の一人と楽しくおしゃべりしていて、他にも男女のトラベラー、The Plazaまで行くか聞いてから乗り込んできたおじさん、私の5名が乗車しており、ちゃんと目的地に向かってくれたのでした。

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まとめ

クアラルンプールからシンガポールへバスで移動をしてみて、正直言ってお勧めできるようなものでは無いなという感想なのですが、飛行機の料金が高騰していて節約したい時や、ものすごく時間に余裕がある時はとにかく料金が安いので利用してみてもいいのかなと思いました。

所用時間は土曜日の昼便かつジョホールバルのチェックポイントが混雑しすぎていたことから、7〜8時間も要しました。この大混雑がなければ概ね問題もなく出入国はスムーズだったのでしょう。

また、万が一乗ってきたバスに乗れなかった場合、チェックポイントから目的地行きの路線バスのチケットを購入して乗車すればいいんだなということもわかりました。

なお、路線バスは行き先がいくつかあったので、行き先を確認したうえで乗車する必要がありますね。

バスでの移動を考えておられる方はチェックポイントからの路線バスの乗り方などを調べておかれると良いかと思います。

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